先日、天竜峡温泉にある『渓谷に佇む隠れ宿 峡泉』に宿泊してきました。
こちらはもともと30年続く旅館だったのですが、2018年に宿泊施設専門のコンサルティング会社が経営を受け継ぎ、館内をリニューアル。
2022年3月にグランドオープンした旅館です。
前にポストした記事では 館内施設や客室についてご紹介しましたが、今回は〝峡泉の朝食・夕食〟について書いていこうと思います。
峡泉はお食事に力を入れているそうなので楽しみにしていたんですよねー♩⡱
- 夕食
- 朝食
本記事では食べレポに加えてその時のメニュー など 写真付きで載せているので、訪れる方の参考になれば幸いです。
客室・館内についてはコチラ ▶︎▶︎渓谷に佇む隠れ宿『峡泉』宿泊記|館内・客室編
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉って?
長野県飯田市の天竜峡温泉にあるお宿。
天龍奥三河国定公園(てんりゅうおくみかわこくていこうえん)内にある天竜峡沿いに建っており自然を近くに感じられるロケーションになっています。
参照| 一休|渓谷に佇む隠れ宿 峡泉
口コミもなかなかの高評価ですね。
〝天龍峡を味わいつくす隠れ宿〟 がコンセプトの峡泉。
お食事も 天龍峡にちなんだもの になっています。
夕食|天龍峡十勝の物語を料理で愉しむ
時間
17:30〜 / 18:00〜 /19:00〜 選択できます。
場所
旅館1階にあるお食事処『仙人』でいただきます。
*お部屋によっては部屋食になります。
元々客室だった場所をリノベーションしたそうで、広くはないのですが席数が少ないのでゆったりとお食事できました。
ドレスコード
ドレスコードは特にありません。
私も他の宿泊客の方も、お宿で用意されている館内着を着ている方が多かったです。
締め付けなしでモリモリ食べられます。
南信州ガストロノミー|夕食 (冬) メニューをご紹介
お夕食のタイトルは 『天龍峡 十饗』。
天竜川には『天龍峡 十勝』と呼ばれる名前のついた奇石や淵が点在しており、それにまつわる物語とリンクした10のお料理で構成されています。
舟下りや遊歩道で散歩しながら見ることができるものも多い。
私が訪れたのは冬。
メニューは季節ごとに変わるそうなので、ご参考までにご覧ください。
垂竿磯(すいかんき)
〜 仙人が好んで釣りをしたとされる 苔むした岩 〜
鴨饅頭
鴨を百合根の生地で包んだお饅頭。
とろみのある餡には蕎麦の実が入っていて、風味も食感も楽しく美味しかったです。
浴鶴巌(よくかくがん)
〜 鶴の群れが 美しい羽を水面で水浴させていたところから命名 〜
蝶鮫の燻製と平茸
薄く焼いたチーズの上に飯田産のキャビア。
下には燻製した蝶鮫と平茸のマリネが隠れています。
鳥帽石(うぼうせき)
〜 仙人が酒宴をし 酔って鳥帽子を忘れ去ったとされる岩 〜
里山の恵み
里山の冬の食材を少しずつ。
目にも鮮やかで、とっても可愛いですね♥︎
手前から 信州豚辛味噌焼き・信州サーモン麹漬け・雪輪蓮根。
手前から 山春子の練り切り・市田柿とりコッタチーズ・鯉の子昆布巻き。
烱烱潭(けいけいたん)
〜 水面に光り輝く星影が 美しい玉のように見えたとされる岩 〜
岩魚のお造り
上にかかったピンク色のものはフィンガーライム。
イワナにはカリフラワー・アーモンド・ヤーコンがまとわせてあり、ほんのりとした甘さと一緒に。
添えられたお醤油は、峡泉オリジナルのもの。
飯田市にある松岡屋醸造場さんで作っていただいているそうで、売店でも販売していました。
芙蓉峒(ふようどう)
〜 山々の積もった白雪の清水に 何千年もかけて磨かれ出現した岩 〜
菊芋のすり流し
菊芋、セリ、酒粕、ショウガ を使用したスープ。
樵廡洞(しょうぶどう)
〜 仙人や樵人が 雨露をしのいだとされる洞状の岩〜
信濃雪鱒の共焼き
マスと蕪を肝醤油で共焼きにしたもの。
ソースにも蕪が使われています。
振りかけられた唐墨がアクセントになって、とっても美味しかったです。
龍角峯(りゅうかくほう)
〜 深淵に住む龍が天に昇ったときにできた「龍の化身」とされる岩〜
鯉の揚げだし 淡雪餡
ゴボウ餅とシソの花穗を使用した餡の下には、サクッと揚った鯉が隠れています。
鯉は正直苦手な魚だったのですが、これは美味しい!独特の臭みも全くない!
鯉が美味しいって感じたの…初めてかもしれません。
姑射橋(こやきょう)
〜 中国古代の莊子に記されている不老不死の藐姑射山(はこやさん)にちなんで命名された〜
南信州牛フィレ肉の低温調理
蕩けるような繊細な柔らかさのフィレ肉。
美味しくないわけがない♥︎
同時にグラスに入ったベジブロスも提供され、肉と一緒に食べ(飲む?)ることによって口の中で味の変化も楽しめる、というお料理です。
これが、ちょっと個人的に…。普通にあとがけできるソースで良いのでは?
ものは試しとチャレンジしてみましたが…うん。
私は肉だけで食べた方が、断然!良かった。(笑)
歸鷹崖(きようがい)
〜仙郷に住む仙人が鷹狩りをした際の岩〜
根菜ごはん
彩りがカワイイ根菜の混ぜご飯。
仙牀磐(せんじょうばん)
〜 仙人達が不老不死の金丹を練ったとされている岩〜
柚子 味噲 胡桃
ゆずのアイス、信州味噌のスポンジ、胡桃のプラリネ、牛乳のチュイルを組み合わせたデザート。
味噌と合わせて和のテイストを強くしてみたり、チュイルやプラリネで食感を楽しんだり。
食べ方よって味の変化も楽しめました♩
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天龍峡を味わいつくす 全10皿、 目にも口にも美味しくて、大満足♩
『天龍峡 十勝』がお料理にどう表現されているのか、考えたり想像したり…と、プレゼンテーションの仕方も面白いし。
とても楽しいお食事、ごちそうさまでした♩
朝食|すこやか信州ごはん
時間
7:30~9:00
場所
夕食同様、旅館1階にあるレストラン 『仙人』 です。
*お部屋によっては部屋食になります。
ドレスコード
夕食同様、特にルールはありません。
朝食のメニューをご紹介
朝食は 『やさしくからだあったまる すこやか信州ごはん』 と、何だか寝ぼけた体に優しい感じ。
席にはすでに何かセッティングされていますね。
早速、蓋を開けてみると…
小鉢が隠れていました♩(胡桃和え・ひじき・牛蒡と椎茸の旨煮・厚揚げあんかけ・人参マリネ・香物)
席に着くと、あたたかいお料理が運ばれてきます。(柿のスムージー・牛スジの煮込み・だし巻き玉子・天魚の一夜干し・具沢山のお味噌汁)
小さめポーションのおかずにご飯が進む。
お味噌汁には野菜がたっぷり入っていて、とってもヘルシーな内容です。
もう夜まで何も食べられないかも…というほどお腹いっぱい!(昨日の夜もたくさん食べましたからね…。)
ごちそうさまでした♩
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉に宿泊した感想
館内施設・客室編に続き、お食事をまとめてみました。
土地の食材や地元の生産品をふんだんに盛り込んだお料理も嬉しいし、天竜峡の歴史文化とリンクしたメニューも面白い♩
〝ご飯が美味しいお宿〟に泊まりたい方にも、おすすめできる旅館です。
メニューの題材になっている『天龍峡十勝』は実際に見に行けるので、お散歩がてら観光してみるのも良いかも。
お宿の横の道からちょっと行くと、散歩コースにも含まれている『つつじ橋』という吊り橋に行けるのですが、そこからも十勝の一部が見られるみたい。(私は後から気がついたので未確認。どれだろう?)
軽く乗り越えられるような高さの手すり&歩くと揺れるような吊り橋なので、高所恐怖症の方はちょっとダメかもしれませんが景色は最高です♩
渡り終わるとそこからは急な階段になっており、頂上にはリンゴ園があったり。
私が訪れた時は残念ながらしまっていましたが、絞り立てのリンゴジューススタンドがありました。登頂(大袈裟)のご褒美に飲みたかったなあ。
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉 の基本情報
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉 | |
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住所 | 〒399-2431 長野県飯田市川路4942−2 |
電話番号 | 0265-27-3332 |
C.IN/C.OUT | 15:00/11:00 |
駐車場 | あり(無料) |
アクセス | 最寄駅|飯田線 天竜峡駅より徒歩4分 |
公式HP | 長野 天龍峡温泉 | 渓谷に佇む隠れ宿「峡泉」 |